ミラノドゥオモ広場

美しいドゥオモの前、溢れる活気、餌を食う鳩、そして商売をする黒人。
どこの人かはわからん。
ナイジェリアとかのアフリカかもしれんし、とりあえず黒人。

イタリアはラテン系民族の国家だというが、北側に位置するミラノではゲルマン系の人が多いせいか、より移民っぽい黒人が目立つ。
ミサンガ、自撮り棒(セルフィー)、USBケーブル、空に飛ばすプロペラみたいなおもちゃ、床に叩きつけてすぐ戻るスライムのおもちゃなどを売っている。

きっと生活がかかっているのだ、おそらく移民で仕事も見つからず、こんなものを売って生計をたてるしかないのだ。
だから、せっかくの美しい景観が台無しでも、ゆっくりドゥオモを眺めていると話しかけてきて、ゆっくりできなくても、許そう。仕方ないのだ。

しかし、詐欺商法で強引に販売してくるのは問題だ。

以下、実体験~
ドゥオモ広場にてスマホを確認していると、ミサンガ売りの黒人が話しかけてくる。
”チャオ”とひとこと言って無視するつもりが、

物売り黒人「ウェアーアーユーフロム」

物売り黒人「オー、アイノウトーキョー、オーサカー」

と、日本トークを繰り出してくる。
少し話していると、ミサンガを勝手に腕にかけて、

物売り黒人「アイギブユー、プレゼント」

と強引に腕に巻き付けてくる。
断っても、時既に遅し。
手早く、手首に結びつけ、余った部分を爪切りで切って完成。
早業…そして、

物売り黒人「チップ、チップ」

仕方ない、1、2ユーロやるかと、コインを出そうとすると、

物売り黒人「ノー、テンユーロ。アイハブチェンジ」

そこで気づいた、そうやられたのである。
ミサンガはしっかり固結びされており、とても取れない。
そしてやつはお釣りまで完備。謀られたか!!

「てめぇ、プレゼントって言っただろうが!!」

と言う前には考えていた。相手は屈強な黒人だ。
こっちは一人、向こうは周りいる他の物売り黒人も仲間につけれるだろう。
そして手早く、結び付けられた敗北感…

こうして10ユーロ(1300円くらい)の高級ミサンガをゲットした。
おのれ…せめて有意義に使えよあのやろう。確か水色のダウンジャケットきた黒人だ。

怒りのあまり、このあとすぐライターで焼き切ろうとしたが、無理でした。
熱いし。

あれから3週間立つ、今でもこいつは右腕に巻き付いてやがる。

もうだれもひっかからないことを願う。

誰も、この道を通ららないでくれ