タイで優しい人であることとは

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タイに長く住んでると、当然不満も出てくる。微笑みの国とか言ってるけど、表で笑ってるだけで、裏では悪口とか愚痴ばっかりだ。笑顔でわかったっとか言うけど、全然わかってないし、それで全然期待と違うことされて困る。大丈夫大丈夫言ってるけど、全然大丈夫じゃない。

タイに住んでるとそんなことばっかりだ。

と、長く住んでると皆そんな気分になると思う。日本人だけではなくて、友人でいうと、ロシア人やドイツ人も同じようなことを言っている。これについて気付かされるような出来事が先日あった。タイ人は不誠実ではないのだ。誠実であろうと、優しい人であろうとするからこうなってしまうのだ。

日本人そのタイ人恋人、ある日の出来事
二人で一緒に歩いていると、タイ人彼女が突然、

「100バーツほしい」(100バーツは330円くらい。)

というので100バーツ渡すと、道端の老婆に渡しだした。それで、寄付自体は止めないけど、自分の金でやってくれと言うと、

「なんて冷たいことを言うんだ」

みたいな話の流れになってしまった。

日本人Y: タイ歴5年くらい 30代男性

この話を聞いて、大半の人は「いやいや人のお金を勝手に寄付しておいて、それはないだろう」と考えるかと思う。自分もそう思った。しかし、このとき似たような話を思い出した。

日本人S(タイ歴3年くらい)とその友人のタイ人の会話

タイ人友人「彼氏ほしいわー」

そこで、日本人S、こういう人が彼氏にほしいんだったら、そういう人は何%くらいしかいないよ、さらに条件つけると何%で…といった割合での話を始めた。すると…

タイ人友人「人を数字で評価するのはよくない。あなたはSincereではない。」

的なことを言われてしまう。(Sinere: 誠実な)

日本人S: タイ歴3年くらい 20代後半

これについても、いやSincereとか評価じゃなくて、ただの数字だし、個人を攻撃するような内容でもないだろうと。

こういったタイ人との生活や会話の中で、なんか自分の思いとは違う方向に言ってしまった。または、見当違いの親切をされたり、望まないサービスを提供されることがたまに起こる。これは、優しい人であることの価値観の違いから生じているのではないかと最近思うようになった。

思うに、タイ人の優しさとは結果論ではないのだと思う。優しいことをしたという行動に評価を置いているのではないかと思う。人のお金を使って寄付するとか、道を聞かれて知らないけど適当に教えるとか、それによって起きる結果ではなく、いいことをする行動こそが大事だと考えているのではないかと思う。これが、タイ人に仕事を頼むとできるできる言ってるけどできていない、レストランで今入れるよって言うけど実は待ち時間があるとかに繋がっているのではないだろうか。これから、この考えを検証できるような出来事を書いていきたい思う。

そうだとすると、タイ人が日本の駅とかで道を訪ねたときに日本人が「すいません、わからないので、駅員に聞いてください」って返すと、「日本人はなんて冷たいんだ!!」とか思われてしまうのでだろうか…

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