仕事

海外移住フリーランス、二年くらいやってみたので、その感想を語る

オーストリアに引っ越してきて、フリーランスとして日本の会社から案件をもらって2年ほど働いてきました。円安がすごいのもあって、普通に就職することにして職場決まりそうなので、この2年間を振り返ってみます。

仕事⇒日本からもらいリモート 居住⇒海外

このケースの参考になればと思います。

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シンガポールの休暇事情

ドイツの休暇はすごいなーと思ってて、ふとシンガポールでのことを思い出したので。

結論から言うと、日本の休日日数のほうがシンガポールより多い。
各視点から書いていこう。

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労働環境のいいドイツは未来も明るいの?

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日本語でドイツの仕事や労働環境についてネットで調べると、ワークライフバランスがしっかりしており、労働時間が短く、長期休暇が取れて、労働効率がすごくいいと。
とにかくいいことづくめで、とにかくドイツを見習え、あれが最高の形だと賛辞しまくりだけど…

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ドイツ人の仕事…指揮系統について

ドイツで仕事を初めてもうすぐ2か月。
ドイツ企業に所属し、お客さんは日本企業という立場上、
日本とドイツの仕事の仕方の違いについて日々意識してしまう。
苛立ちながらも、まだ笑っていられてるけど。

今日は、そんな中での指揮系統の違いについて適当に書いてみる。

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シンガポールでの仕事探し~大卒でないのが厳しかったけど、Sパスという就労ビザがあるよ

マーライオン

仕事決まった時は、このマーライオンの前でドヤ顔した写真を投稿して、
さらにドヤ顔したものだ。

時は2014年。
フィリピンで2ヶ月程度、生活した結果、東南アジアもいいところだと思い始めていた。
フィリピンに行く前は、やっぱアメリカとかヨーロッパとか欧米でしょ。
みたいなことを思っていたけど、どうでもよくなっていた。
そう、フィリピンの生活が楽しすぎたのである。

しかしだ、フィリピンではまともな仕事が見つからない。
あるといえば、コールセンターくらいなものだ。
IT系であれば、需要はあるが電気・電子系の需要は全然なかったのだ。

この後、いろいろ東南アジアの状況を調査していく過程があるのだが、中略します。
とにかくまずシンガポールで就活をしてみようと行き着いた。

当然、簡単ではない。
大半のエージェントに難しいとか、紹介できる案件はないとか、英語(ry
とか言われていた。
原因を整理すると…

  • 大卒でない
  • 英語力が不十分
  • 海外で働いた経験がない

2つ目以外は今更どうしようもないと思うのだが、実際は1つ目が致命的だった。

大卒がなぜ厳しいかというと、就労ビザの取得に関係するからだ。
一般的に、就労ビザはEPパスというのを取得する。
ビザの取得は大雑把に以下の3つの条件から判定される。
1.給与
2.学歴と学部
3.職種

例えば、自分の場合は、
2.高専卒(Associate degree)、電子系(Electric)
3.エンジニア(Engineer)

この条件だと、4,500SGDくらい給料がないとビザがとれない。
4,500SGD = 40万円弱くらい。(超概算)

これが、
2.大卒(Bachelor degree)

になると、3,000SGDくらいでビザがおりる。
3,000SGD = 25万円強くらい。(超概算)

そう、つまりすさまじく良い条件で雇ってくれる会社でなければ、
ビザを取得することができないのだ。
そうすると、能力も要求されるわけで、大半のエージェントが無理って言って
きているのであった。

他の国にしなければダメかなーと考えながら、片っ端からエージェントにメールを
送っていたら、一つのエージェントが求人を紹介してくれた。
※この段階で、大手エージェントは全滅状態(JACとか)

この時、求人を紹介してくれたエージェントは個人でしている会社だった。
その人によれば、EPパスは無理でもSパスはとれるとのことだった。

Sパスとは…
ざっくり要約すると、技術とか特定の分野に特化した外国人を雇うためのビザらしい。
EPパスのような、条件はほぼないのが特徴。
但し、シンガポール人の写真何人に対して1つといった具合に発行できる数を
その会社で限定されている。
なので、まだSパスを使用していない企業であれば雇ってくれるということだった。

こうして、ビザの問題もなんとかなる気がしつつ、求人も紹介してもらえたので、
現地で直接面接するために来星したのでした。

~To Be Continue~

スカイプ面談でいいと言われたが、フィリピンのネット回線が遅いどころでは
なかったので、こちらから出向くことにした。
当時いた英語学校から、エージェントとはスカイプで面談したが、日本語でなんとか
会話が成立するレベルだったので、これは英語での面談は無理だと…

給与、学歴、職種でのビザがおりるかの判定はネット上で実施できます。
ちょっと、昔もらったリンクが見つけられない…

このリンクみれば大体わかる。
http://sds-singapore.com/steps/visa.php

フィリピンで中華系フィリピン人と仕事する機会があったので…

シンガポール時代、フィリピンの顧客(というかビジネスパートナー)
の代表が中華系フィリピン人だった。
ピノイって読んでいいのだろうか。

容姿からして明らかにフィリピン人ではない。
なんていうか、目を一重にしたチェ・ゲバラっぽい感じ。
index

まぁ、ヒゲと髪がボサボサな東アジア人だ。

フィリピンでは人口の10%くらいが華人らしい。(1000万人)
この内の100万人くらいがフィリピンの資本の90%を握っているらしい。
アヤラ財閥やSMモールも華人創業者の企業だ。

フィリピンでの留学時代はまったく知り合う機会はなかった。
先生でもいなかったし。
普通のフィリピン人とは違うのだろう。

話を彼に戻すが、フィリピン出張時などに何回か2人で話す機会があり、
いろいろ聞くことができた。

そもそも彼だが、27、8歳くらいなのだが、既に起業して
自分で会社を運営している。
仕事に対するマインドもフィリピン人とは明らかに違う。

  • 時間にルーズでない。
  • 相手が時間を守らないのを承知で、早めに着くよう行動する。
  • 移動時間を考慮し、時間一杯行動する。
  • そのために自分の残業も厭わない
  • フィリピンがコネ社会であることを理解し利用している。
  • 中期ビジョンを考えて行動している。
  • 空気を読んで、引き下がるときは下がる。

普通じゃん。
って違うんだよ。これらはすべて平均的フィリピン人ができない行動である。

ちょっと突っ込んで、彼に中華系だよねと聞いてみると。

「そうだよ、チャイニーズブラッドを持ってる。」

と堂々と返事してくれた。
人種に関して言えば、マイノリティーが不利というのが世界共通だと思ってた。
迫害されたり、不利な条件を背負わされたり。

フィリピンでは、華人は富の象徴でもあるのだろう。
そのバックグラウンドがあるから優秀にもなるではないだろうか。

彼の彼女も華人。今はカナダでナースをしているらしい。
彼の友人にも3人ほど会ったが、(夜のお店で)みな華人。
そして、企業を興し、経営している。

彼らは中国人ではないだろうし、自分をフィリピン人と考えているだろう。
当然、タガログを話すし。
同僚のシンガポール人とも英語で話していたから、おそらく中国語は話せないだろう。

中華系フィリピン人というマイノリティーとして誇りと持ち、富を築いている。

実際、華人ってすごいわーと思う人との出会いでした。

セルビアで聞いた、セルビア就労、経済状況

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写真はセルビア人の友人に連れて行ってもらった展示会の様子。
若者(20代くらい?)が6人位で古典を開いた用な感じ。
まぁ、お酒をもらえたり、ほどほどに飲んで話してみたいな場だったけど。

作品は漫画調のが多く、日本の作品にも多大な影響を受けてるんだろうなぁって感じた。
※ていうか本人も言ってた。

このカット見たことある!!ナウシカ漫画版のだ!とかあった。


その後、バーに言って何人かと話せたのだが、一番印象に残った話は仕事についてだった。
そう…みんな仕事がないのだ。

・アナさん(20代後半くらい?)
イタリア~フィレンツェの芸術関係の大学に通っていた、
7年ほどイタリアに滞在していたらしい。
今はセルビアに滞在しており、6ヶ月位仕事していないらしい。
DMM英会話の講師に応募したが、面接をパスできなかったらしい。

・名前忘れた(男性、20代後半くらい?)
凄まじ長いあごひげと長髪もつ男。
就職活動していたら、こんなに長くなっちゃたよとのこと。
おいおい、2年~3年はかかるんじゃな、その長さ…

といった感じで、若者がみんな仕事がない。

若者が仕事がないというのは国家にとっても非常にまずい事態のはず。
仕事をしていない、稼ぎがない、親と同居している。
こんな状況では結婚もできない。
当然、子供も生まれない。ひたすら少子化の一途を辿ることになる。

このへんの価値観だが、イスラム系や東南アジアの貧困層は違うようで、お構いなしに結婚して、子供もどしどし生む。
(十分な教育を受けてない人達がそうであって、しっかり教育をうけている扶養層はこんなんではないみたいだけど。)

これもヨーロピアンがイスラム系を忌避する原因になっている。
東南アジアではがんがん人口増やせみたいな感じだけど。
中国も一人っ子製作するより、教育をしっかりすればよかったのに…
あぁ、でもそうすると共産党破滅するかな。このへんは中国の謎。

こんな感じの話をセルビア人としたら、まさにその通りで、彼女らの年代では結婚の話はほぼタブーだと言っていた。
(半分冗談、半分本気くらいの雰囲気)

共産主義の時代は10代に結婚して、子供がいる人も珍しくなかった。
ユーゴスラヴィア崩壊から、この価値観は本当に変わったと言っていた。

彼女は27歳だが、日本も似たような雰囲気を持っている。
日本のこの世代はバブル後に生まれ、不景気しか知らない。
安定を求め、リスクを犯さず、諦めムードが強い。
セルビアの不景気は日本の比ではないが…

27歳の彼女は、

  • ユーゴスラヴィア崩壊
  • 内戦(セルビアなら空襲)
  • インフレーション
  • そして仕事ない

って感じで経験している。

それでも、セルビア人とクラブやバーに行くと楽しそうだ。
バルカン諸国には息を吹き返してほしいが、とりあえず今は平和なんでいいか。

シンガポールでも残業してるよ、日本人

残業時間…さすがにゼロではないけど、日本よりは間違いなく少ない。

そもそも2500SGD以上は残業代が出ないのが普通のシンガポール。
※シンガポールの労働条件は下記リンク見てください。かなり詳しく書いてあります。
http://uniunichan.hatenablog.com/entry/20140723EA

当然、みんな残業はしたがらない。

知り合いの外資系保険会社だと、定時前になると、ローカルの社員は入口に列を作る勢いで帰っていくと言っていました。正直、好きンゴ…

私が勤めていた会社(日系)では、営業メンバーはそこそこ(1時間くらい)の残業はしてました。このへん、日系の会社だなぁと思う…

周りに聞いても日系の会社はそこそこは残業しているようだ。特に日経会社の日本人はその傾向はさらに強い。終電近くとか聞くこともある。なんだか…

別の知り合い(営業管理職)は、日中は営業は外に出てるから、定時頃戻ってきて、それから各メンバーがそれぞれ報告、打ち合わせするから結構な残業になるとも言っていた。
これは、正直引く…

別の知り合いの会社の管理職の話だと、日本とは2時間時差があるからAM8:30が定時ならAM6:30には出社してなきゃだめだろとのこと。(インドネシアの話)
これはドン引き…

結局、日本人はどこにても、残業している。日本国内より遥かにマシだけど。
働いている身としても難しいのだ。
当然、残業はしたくない。
しかし、これが駐在でも現地採用でも日本人として期待されて雇われている部分があるから、日本の社会文化を尊重はしなければならないわけで…
無碍にローカライズされた態度をとるのもできず、そこそこ残業してしまう。

※例外
残業代については例外として、私の職場だと、業務の都合上どうしても残業が多くなってしまった月などは払われていました。
また、友人だと、定期的に残業する程の業務量があるので、基本給4000SGDくらいだったけど、残業代ついていました。